「ロシアが攻撃やめない」民間人避難を延期
ウクライナでは5日、ロシア側との合意のもと、激戦地から民間人を脱出させる避難ルートが設置される予定でした。しかし、ウクライナ側が「ロシアが攻撃を止めていない」などと主張し、避難を取りやめる事態となっています。
ウクライナとロシアは、ロシア軍に包囲され激しい攻撃を受けていた南東部のマリウポリなど2つの地域で、日本時間5日午後4時から民間人を避難させるためのルートを設置することで合意していました。
その間、ロシア側は攻撃をしない取り決めとなっていましたが、ウクライナ当局は、「ロシア軍が攻撃を続けている」として、住民の避難を延期したと発表しました。
一方、ロシアのプーチン大統領は、航空会社の女性スタッフとの懇談会のなかで、「ウクライナ側が民間人の退避を妨げた」と主張しました。
マリウポリでは、砲撃で住宅などが崩れ、200人が下敷きになった恐れがあるとロシアメディアは伝えています。
首都キエフ近郊でも、およそ100人が生き埋めになっている可能性があるということです。
アメリカの国防総省高官は4日、ロシア軍がこれまでにミサイルを500発以上発射したと分析しています。
この週末にも3回目の停戦協議が行われるとみられていますが、進展があるかは不透明です。