アメリカのサンフランシスコ近郊でアメリカのバイデン大統領と中国の習近平国家主席による首脳会談が行われ、軍同士の対話を再開することなどで合意しました。

日本時間16日早朝に始まった会談は午前8時過ぎに終わりました。

中国国営テレビによりますと、会談で両首脳はアメリカが求めていた米中両軍の軍同士の対話の再開や薬物取り締まりの作業チームを設置することなどで合意しました。

米中両政府がAI＝人工知能に関する対話を始めることでも一致したということです。

また、気候変動問題での協力を加速させることや米中間の直行便の増便などでも合意したとしています。

一方で習主席は台湾問題について、「両国間で最も重要で最も敏感な問題だ」と述べるとともに「アメリカは台湾独立を支持しないという姿勢を具体的な行動に示すべきだ」として、アメリカの要人訪問や武器供与などを強くけん制しました。

習主席はさらに「台湾はいずれ統一できるし必ずや統一される」と強い意欲を誇示したということです。

また習主席はアメリカの対中制裁や輸出規制が「中国の正当な利益を損なっている」として、撤廃を求めました。