1年ぶりの米中首脳会談 笑顔で握手も関係改善は?
アメリカのバイデン大統領と中国の習近平国家主席による1年ぶりの首脳会談がアメリカのサンフランシスコ近郊でさきほどから始まりました。中継です。
会談は山あいの歴史的な邸宅で行われていますが、厳重な警備体制が敷かれ、道路が封鎖され近寄れない状態です。こちらでは中国への抗議デモを行っている人が集まっています。
日本時間16日午前4時15分ごろ、中国の習近平国家主席が会場に到着すると、アメリカのバイデン大統領が出迎え、微笑みながら両手で握手を交わしました。
バイデン大統領「誤解や行き違いがないよう、お互いを理解しあうことが最も重要だと考え、対話を大切にしている。私たちは競争が対立に発展しないようにしなければならない。責任を持って管理しなければならない」
習近平国家主席「衝突、対抗の結果は誰にも耐えられない」
会談の冒頭、バイデン大統領は米中両国の意思の疎通を強化することを改めて要請したほか、気候変動問題や麻薬問題、AI=人工知能の分野での協力を呼びかけました。
一方、習主席はアメリカが中国の人権問題を批判してきたことなどを念頭に「相手を変えようとするのは現実的ではない」と強調した上で「互いを尊重すれば食い違いを乗り越え、共存する道を見いだすことができる」と訴えました。
首脳会談では米中両国の偶発的な衝突を防ぐため、去年の夏以降途絶えている軍同士の対話を再開できるかが焦点です。また、中東やウクライナ情勢台湾、南シナ海問題などについても議題となる見通しです。