トランプ氏弾劾訴追 共和党から10人賛成
アメリカ連邦議会議事堂の占拠事件をあおったとして、議会下院では、トランプ大統領が弾劾訴追されました。この後、自身2度目の弾劾裁判を受けることになります。
トランプ大統領の弾劾訴追の決議には、身内の共和党から10人の議員が賛成に回りました。
決議では、トランプ大統領が事件直前の演説で、支持者に「暴力をあおった」などとして、大統領の強い関与を指摘しています。この日の審議では、共和党幹部からも大統領の責任を追及する声があがりました。
共和党・マッカーシー院内総務「暴徒による議事堂襲撃の責任は、トランプ大統領にある」
この後、議会上院での弾劾裁判は、トランプ大統領の退任後に行われる見通しですが、仮に「有罪」が確定すれば、上院では、トランプ氏から公職に就く資格を剥奪するかどうかの採決も行われる見通しで、2024年の大統領選への出馬にも関わる弾劾裁判になります。地元メディアは、「退任間際の大統領を与野党で弾劾訴追するのは歴史的だ」などと報じています。
一方、トランプ大統領は、この直後にビデオメッセージを公開しました。
トランプ大統領「私の真の支持者は、政治的暴力を支持しない。もしそうするなら、私たちの活動の支持者ではない」
トランプ大統領は、「襲撃した人には裁きが下される。暴力の正当化、言い訳や例外はない」と訴えましたが、一層厳しい立場に立たされています。
一方、バイデン氏の就任式に向け、「武装したデモ隊」による抗議活動の情報が出る中、首都・ワシントンでは、州兵2万人が派遣されることになったほか、すでに大規模な交通規制が始まっています。大統領退任を1週間後に控えて、ワシントンでは緊張感が高まっています。