NYダウ12ドル安 利益確定売りが優勢
21日のアメリカ・ニューヨーク株式市場、ダウ平均株価は、前の日に過去最高値を更新したことなどから、当面の利益を確定させるための売りが優勢となり、小幅に反落して取引を終えています。
21日のニューヨーク株式市場、ダウ平均株価は、前の日の終値から12ドル37セント値を下げ、3万1176ドル01セントで取引を終えました。一方、ハイテク株が中心のナスダック総合指数は、73.67ポイント上げて、1万3530.92と過去最高値を更新して取引を終えています。
この日は、バイデン新大統領が、新型コロナウイルス対策に関する10本の大統領令に署名するなど、新政権の政策が経済活動の正常化につながるとの期待から、買いが優勢となる場面もありました。
また、来週以降に決算発表を迎えるアップルやマイクロソフトなどの主力ハイテク株を中心に、決算内容への期待感から仕込みの買いも広がりました。しかし、株価はこのところ最高値圏で推移していることから、取引終了にかけては当面の利益を確定させるための売りが出て、ダウ平均は、小幅に反落して取引を終えています。
市場関係者は、「バイデン新政権については、経済対策にコロナ対策と、すでに良い材料が出尽くした状況で、市場では高値圏への警戒感が強まりつつある」と話しています。