ミャンマーめぐり安保理、声明など出せず
国連の安全保障理事会は2日、ミャンマー軍によるクーデターに関する緊急会合を開きましたが、安保理全体としての声明などは出せませんでした。
ニューヨークの国連本部前でミャンマー系住民らがクーデターに抗議の声を上げる中、安保理の緊急会合はオンラインで開かれました。
終了後、議長であるイギリスの国連大使は、「今後も議論を続ける」とした上で、「安保理として一つの声を出せるよう願う」と述べるにとどまりました。
関係者によりますと、クーデターを非難し拘束された人の解放を求める報道声明を出すことが検討されていたものの、中国などが非難を避ける中、安保理内で足並みはそろわず、見送りとなったということです。
一方、アメリカ国務省は、今回の事態を「クーデターと認定する」と発表し、現在行っているミャンマー政府への援助を、少数民族のロヒンギャなどへの人道支援を除いて、見直す方針を示しました。