まもなく安保理首脳級会合 ゼレンスキー大統領、露外相と対峙へ ≪中継≫
ニューヨークの国連本部でウクライナ情勢をめぐる安全保障理事会の首脳級会合がまもなく始まります。現地から橋本記者が伝えます。
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ウクライナのゼレンスキー大統領とロシアのラブロフ外相がまもなくに安保理の議場に入るとみられます。侵攻を受ける国の首脳と敵国の外相が公に対峙(たいじ)するのは異例で、国連本部前は緊張感が高まっています。
安保理は侵攻後、何度も会合を重ねてきましたが、常任理事国であるロシアの拒否権行使により、一致した対応はほとんどとれていません。外交筋は、「今回も声明などの成果物を出すのは困難だ」としています。
かねて機能不全が指摘されている安保理ですが、それでもゼレンスキー氏が出席する狙いは、「国際世論の形成」とみられます。20日の安保理の会合には60か国以上の首脳や外相らが参加する予定で、ゼレンスキー氏は、ロシア軍の完全撤退を柱とする「和平案」について説明する見込みです。
19日の演説でもこの和平案について「140を超える国や機関が支持している」と強調していて、安保理の場で改めて支持を訴えるとみられます。
ふたたび世界の目をウクライナに向け、ロシア包囲網を固められるかが焦点です。