英国、中国の国際放送の“免許取り消し”
イギリスの通信規制当局は4日、中国国営テレビの国際放送が実質的に中国共産党の管理下にあることを理由に、放送免許を取り消したと発表しました。中国側は強く反発しています。
放送免許の取り消しを受けたのは、中国国営テレビの国際放送を行う「CGTN」です。
取り消しの理由についてイギリスの規制当局は、CGTNが実質的に中国共産党の管理下にあり、「特定の政党に支配されている事業者には免許を与えない」とする放送法に触れるとしています。
また、香港の民主化デモをめぐる報道に公平性を欠くものがあったとして、制裁も検討しているということです。
これに対し中国外務省の報道官は5日、「政治的抑圧だ」として強く反発し、処分の撤回を求めました。「中国メディアの正当な権益を守る」として対抗措置も辞さない構えです。
中国外務省は、また、イギリスの公共放送BBCの新型コロナウイルスをめぐる報道が「フェイクニュースだった」として、BBC側に抗議し、公式の謝罪を行うよう求めました。