ゴーン容疑者手助け 親子側申し立て退ける
日産自動車の元会長カルロス・ゴーン容疑者の国外逃亡を手助けしたとして逮捕された親子2人について、アメリカの連邦高等裁判所は11日、日本への引き渡しの差し止めを求めた親子側の申し立てを退けました。
元特殊部隊員のマイケル・テイラー容疑者と、息子のピーター容疑者は、ゴーン容疑者の逃亡を手助けしたとしてアメリカで逮捕され、連邦地裁は去年10月に日本への身柄引き渡しを決定しました。
その後、親子側は、移送の差し止めを求めましたが、地裁がこれを退けたため、親子側は控訴していました。連邦高裁は11日、「移送の差し止めが妥当と示すことができない」として、親子側の訴えを退け、引き渡しを認める地裁の判断を支持しました。
ロイター通信によりますと、親子の弁護団は、早ければ現地時間の12日にも日本側に引き渡される可能性があるとした上で、「次の法的手段を検討している」としています。