フィリピン大統領選挙 故マルコス元大統領の長男が優勢 9日夜にも大勢判明の見通し
フィリピンで大統領選挙が行われ、間もなく投票が締め切られます。かつて独裁政権を敷いた故マルコス元大統領の長男が優勢です。首都マニラから中継です。
◇
ドゥテルテ大統領の後任を決める大統領選挙。投票所は早朝から大行列で関心の高さがうかがえました。
事前の世論調査では、長期の独裁政権を敷いた故・マルコス元大統領の長男・フェルディナンド・マルコス氏が大きくリードしています。
マルコス氏は、SNSに特化した選挙戦を展開し、若い世代の支持を得ています。SNSでは父親の時代を美化する発信もしていて、選挙集会では独裁時代の負の側面を知らない若者から「当時は黄金時代だった」などという声も聞かれました。マルコス氏は一方で、討論会への出席を拒否し、父親の独裁時代や政策の論争を回避する姿勢には批判の声も上がっています。
マルコス氏は、対中国政策や麻薬対策でドゥテルテ大統領の路線継承を掲げていて、これに対し、現職の副大統領ながら反ドゥテルテの急先鋒であるロブレド氏がどれだけ迫れるかが焦点です。
投票は日本時間の午後8時に締め切られ、早ければ9日夜にも、大勢が判明する見通しです。