ウクライナ侵攻 2回目の停戦協議「人道回廊」設置合意も…停戦に向け進展は
ロシアの軍事侵攻が始まって9日目の4日。ドローンで撮影された映像には、黒く焼け焦げた建物が至る所に広がり、原形をとどめない建物も。一方、4日に実施された2回目の停戦協議では、「人道回廊」を設置することで合意しました。停戦に向けた進展は…。
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ウクライナ首都キエフでは3日、砲撃された住宅から激しい炎と黒煙が立ちのぼっていました。キエフ近郊でも、黒煙が立ちのぼる街を、市民は立ち尽くして眺めていました。
住民
「2人が食べ物を持って歩いていたら、爆発があって1人は横たわっていました。亡くなったかはわかりません」
爆撃を受けた民家では、白煙が立ちこめ、ガレキが散乱。ソファやキッチンなど、そこには確かに、人々の生活がありました。
ロシアの軍事侵攻が始まって9日目の4日。
キエフ州内でドローンにより撮影された映像には、黒く焼け焦げた建物が至る所に広がり、原形をとどめない建物も。道路には、ウクライナ軍の抵抗にあったのか、破壊されたロシア軍の車両がそのままになっていました。
北部チェルニヒウ当局によると、チェルニヒウでは3日、空爆で47人が死亡したといいます。はしご車で救助される人もいる中、周辺の学校も大きな被害を受けました。
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激しさを増すロシア軍の侵攻の裏で交渉が行われました。
ロシアとウクライナ、握手で始まった2回目の協議。ただ、民間人を避難させるルート「人道回廊」を設置することでは合意したものの、停戦に向けた大きな進展はありませんでした。3回目の協議は7日以降に行われるといいます。
ゼレンスキー大統領は、プーチン大統領に対し、交渉に応じるよう呼びかけました。
ウクライナ・ゼレンスキー大統領
「共に交渉の席に着こう。私は準備ができている」
一方のプーチン大統領は、日本時間4日午後8時ごろに大統領府が公開した演説で――
ロシア・プーチン大統領
「近隣諸国と悪い関係を持とうと考えたことは一度もない。関係を悪化させたり制限させたりせずに、責務を遂行し今後も続ける」
その上で、ウクライナ侵攻を受けてロシアへ制裁を強める各国をけん制しました。
(3月4日放送『news zero』より)