北朝鮮・金総書記 娘とともにミサイル発射訓練を視察「いつでも圧倒的に対応すべき」
北朝鮮の金正恩総書記は9日、娘とともにミサイルの発射訓練を視察し、米韓の軍事演習をけん制しました。
朝鮮中央テレビは金正恩総書記が9日、火星砲兵部隊を現地指導し、火力襲撃訓練を視察したと報じました。第2子のジュエ氏とみられる娘も同行しています。
公開された写真では、少なくとも6発のミサイルが同時に発射される様子が写っています。
韓国軍は9日夕方、北朝鮮が西部の南浦付近から西の海上に向けて複数の短距離弾道ミサイルを発射したと発表していて、これを指すとみられます。
北朝鮮側は「敵の作戦飛行場を想定し、目標水域に威力ある一斉射撃を行った」と説明していて、在韓米軍の基地などへの攻撃を想定したものとみられます。
金総書記は「ヒステリックに繰り広げられる敵の戦争準備策動に常に警戒心を高め、いつでも圧倒的に対応すべき」などと強調しました。
来週から始まる米韓の合同軍事演習をけん制した形で今後、北朝鮮側のさらなる反発が懸念されます。