中国政府は、ウクライナに対しておよそ9000万円分の支援物資を送ると表明しました。一方、ロシアとの関係について、「引き続き石油・ガスも含めた正常な貿易協力を展開する」と強調しています。

中国外務省の報道官は9日の会見で、ウクライナに対して食品や生活必需品などの支援物資500万元分、日本円でおよそ9120万円分を赤十字を通じて提供すると明らかにしました。物資の一部は、すでに9日に北京から出荷されたとしています。

一方、アメリカのバイデン大統領が、ロシアからの石油や天然ガスなどエネルギーの輸入を禁止すると発表したことについて、「中国は国際法の根拠のない一方的な制裁に断固反対する」と表明しました。

また、「中露両国は、良好なエネルギー協力関係を維持している」「引き続き石油・ガス分野を含む正常な貿易協力を展開していく」と強調しています。

さらに、ウクライナ問題について、「アメリカを中心とするNATOが、ロシアとウクライナの緊張を極めて危険な状況まで引き上げた」と批判しています。