“妊娠中の母親が接種”赤ちゃんに抗体移行
妊娠中に新型コロナウイルスのワクチンを接種した日本人女性から生まれた赤ちゃんに抗体が移行していることが確認されました。この日本人女性がNNNの取材に応えました。
アメリカ産婦人科学会誌に発表された論文によりますと、ファイザーとモデルナのワクチンを接種した女性131人を対象とした調査で、妊娠中や授乳中の女性からも、妊娠していない女性と同じレベルの抗体が確認されたということです。さらに、女性の母乳や生まれた赤ちゃんから集めた10人分のへその緒の血液、全てから抗体が確認されたということです。これは、生まれた赤ちゃんにも抗体が移行していることを示しています。
ワクチンを接種後に出産した日本人医師の内田舞さんも、血液などを提出し、この研究に参加してきました。
ワクチン接種後に出産 内田舞医師(38)「私がワクチンを打って作った抗体が、この子をコロナの発症から守ってくれると思うと、うれしいプレゼントができたと思います」「最終的には自分の気持ちにしっくりいく判断をしていただくしかないと思いますが、今回の研究結果をその中の判断材料の一つとしてほしい」
赤ちゃんに移行した抗体の持続性や予防効果はまだわかっておらず、研究チームは今後も追跡調査を続け、妊婦への影響と合わせて調べるとしています。