アメリカで全成人のワクチン接種“前倒し”
ワクチンの接種が進むアメリカで、バイデン大統領が注目の発言をしました。これまでの目標を２週間前倒しし、今月１９日までに全米のすべての成人を、ワクチン接種の対象とすることを発表しました。海外でのコロナをめぐる最新の動きです。
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■アメリカ 全成人への接種を前倒しへ
（アメリカ感染者 ３０８４万７１６６人
死者 ５５万６５２８人
※米ジョンズ・ホプキンス大 ７日午後４時時点）
黒いマスクにサングラス姿で登場した歌手のマライア・キャリーさん。その前には注射器が。実はこの日、１度目の新型コロナウイルスのワクチンを接種。
接種の瞬間、持ち前の高い美声を披露すると。「皆さんも打てるときに打ってね」と、自ら接種を呼びかけました。
アメリカでは世界最多の３０８０万人以上が感染する中、ワクチンの接種が進んでいます。
ニューヨークの大学。列を作る学生たちの先には、大学のキャンパス内で学生を対象にワクチン接種が行われています。ニューヨーク州ではワクチンの接種対象が、これまでの３０歳以上から１６歳以上のすべての人に拡大されました。
接種した学生「クラス全員がワクチンを接種していれば、より安心して授業に参加できます」
バイデン大統領はこれまでの目標を２週間前倒しし、今月１９日までに、全米のすべての成人をワクチン接種の対象とすると発表。
気になるワクチンの効果についても新たな調査結果が。アメリカの医学誌は６日、モデルナのワクチンについて、接種完了から少なくとも半年は抗体が維持されたとする論文を掲載しました。
新規感染者数が減少している西部、カリフォルニア州では、ロサンゼルスなど地域によってはレストランなどに設けられている人数制限が緩和され、日常が戻りつつあります。こうした中、州知事は。
カリフォルニア州・ニューサム知事「６月１５日までに通常通りビジネスを再開できる」
６月１５日に制限を解除し、経済活動を全面的に再開させる方針を表明。ワクチンの供給ペース維持などが条件で、再開後もマスク着用などの対策は必要だとしています。
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■カナダ 感染状況が悪化
（カナダ感染者 １０２万７８５４人
死者 ２万３１３２人
※米ジョンズ・ホプキンス大 ７日午後４時時点）
一方、お隣のカナダでは感染状況が悪化。
トルドー首相「入院患者数は急増していてＩＣＵ病床は埋まってきていて変異ウイルスは拡散しています。そして懸念しなくて良いと思っていた人たちが感染しています」
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■イギリス 子どもへの治験を中断も
（イギリス感染者 ４３７万９０３３人
死者 １２万７１２６人
※米ジョンズ・ホプキンス大 ７日午後４時時点）
およそ４４０万人が感染したイギリス。人口の半分近くが１回目のワクチンの接種を終えた今、オックスフォード大学はアストラゼネカと共同開発したワクチンの、子どもへの臨床試験を中断したことを明らかにしました。
その理由は「血栓」。成人へのワクチン接種が１８００万回を超える中、血栓ができる症例が３０件報告されたといいます。イギリスの医薬品当局は、「ワクチンの恩恵はリスクを上回っている」として、引き続き接種を呼びかけています。
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■ブラジル カヌー使って高齢者にワクチン運ぶ
（ブラジル感染者 １３１０万 ５８０人
死者 ３３万６９４７人
※米ジョンズ・ホプキンス大 ７日午後４時時点）
１３１０万人が感染したブラジルでは。川をカヌーでのぼること数時間。看護師らが１６５キロ先の集落にワクチンを届けました。
接種した人「多くの友人が亡くなりました。私たちは気をつけなければ」「この病気におびえていた。今もおびえている」
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■ベネズエラ ワクチン供給が不十分なことに抗議が
（ベネズエラ感染者 １６万９０７４人
死者 １６９３人
※米ジョンズ・ホプキンス大 ７日午後４時時点）
南米、ベネズエラの病院の前では黒い袋を投げながら抗議する人たちが。
「ただちにワクチン接種の計画が必要です。私たちは死にそうです」と訴える彼らは、医療に携わる学生たちで、ワクチンの供給が不十分なことに抗議していたのです。
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■イタリア 飲食店などで働く人たちが抗議
（イタリア感染者 ３６８万６７０７人
死者 １１万１７４７人
※米ジョンズ・ホプキンス大 午後４時時点）
３７０万人近くが感染しているイタリアでも、大勢の人だかりが。バリケードを揺らしたり。物を投げつけたり。
警察と衝突していたのは、飲食店などで働く人たち数百人。新型コロナウイルスによる営業の制限などに反発。通りは緊迫した状態になりました。
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世界では１億３２００万人あまりが感染し、およそ２９０万人が亡くなっています。
（世界感染者 １億３２４４万７４７５人
死者 ２８７万３３３４人
※米ジョンズ・ホプキンス大 午後４時時点）
