イランでワクチン接種開始 中東で死者最多
新型コロナウイルスの死者が中東で最も多いイランで9日、ロシア製ワクチンの接種が始まりました。
国営メディアによりますと、接種が始まったのはロシアが開発したワクチン「スプートニクV」です。イランのナマキ保健相の息子が9日、“第1号”としてワクチンを接種し、その後、医療従事者に接種が行われました。イランは新型ウイルスの死者数が中東で最多となっていて、政府はワクチン接種を急ぐ考えです。
一方で、最高指導者のハメネイ師は「まったく信用できない」としてアメリカとイギリスで製造されたワクチンの輸入禁止を表明していて、ロシア製ワクチンの接種はこの方針に沿ったものです。
ただ、ナマキ保健相は今後、イギリスの製薬大手アストラゼネカのワクチンを輸入する考えを示していて、方針にブレも見えています。