武装勢力、ミャンマー軍の基地を占拠
ミャンマー東部のタイとの国境付近で27日、少数民族が組織する武装勢力が、クーデターを起こしたミャンマー軍の基地を占拠しました。
27日にタイ側から撮影されたミャンマー東部の様子をとらえた映像では、ミャンマー側で炎があがり、銃声が聞こえます。
ロイター通信によりますと、ミャンマー東部の国境付近で軍と少数民族が組織する武装勢力「カレン民族同盟」の間で激しい戦闘があり、カレン民族同盟が軍の基地を制圧したということです。
カレン民族同盟はミャンマー各地で広がる市民らの抗議デモを支持していて、クーデター以降、軍との間でたびたび衝突が起きています。
軍への反発が広がる中、東京オリンピックの競泳男子自由形で内定していたウィン・テット・ウー選手が軍への抗議のため参加しないことを表明しました。自身のフェイスブックに「ミャンマーの人々の血で染まった旗のもとでは参加できない」との声明を投稿し、IOC(=国際オリンピック委員会)に対しては、軍政下のミャンマーの参加を認めないよう求めました。