米高官“コロナ起源再調査”発言 中国反発
アメリカの高官が新型コロナウイルスの起源を再調査するべきだと発言したことについて、中国外務省は26日「アメリカは新型コロナの話になるとすぐに中国を攻撃する」と反発しました。
新型ウイルスの起源についてはアメリカのベセラ厚生長官が25日、「第2段階の調査が必要」と述べました。これに対して、中国外務省の報道官は、「アメリカの一部の人間は政治的な駆け引きで、新型コロナの話になるとすぐに中国を攻撃する」などとベセラ長官の発言を批判しました。さらに、アメリカでも新型ウイルスの起源を探る国際的な調査を行うべきだと主張しました。
ウイルスの起源をめぐっては、アメリカの有力紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」も中国で感染が広がる前の2019年11月に武漢ウイルス研究所の研究者3人の体調が悪化し、病院で診療を受けていたと報じました。
しかし、中国外務省が「ウイルス研究所の職員らは現在まで感染者ゼロを保っている」と全否定するなどウイルスの起源をめぐる米中の対立が再燃する兆しを見せています。