プーチン大統領、ウクライナ4地域併合の文書に署名
ロシアのプーチン大統領は、ウクライナ東部と南部の4つの地域を併合すると宣言しました。
プーチン大統領は日本時間30日午後9時すぎからモスクワの大統領府で連邦議会の議員らを前に演説を行い、ウクライナの東部と南部4つの地域の併合を宣言しました。プーチン大統領はまた、演説の中で、ウクライナに対し、停戦交渉を呼びかけました。
演説の後、プーチン大統領は東部と南部の4つの地域の親ロシア派トップとともに、これら地域をロシアに併合することを記した文書に署名しました。
一連の模様はロシア国営テレビなどで中継で伝えられました。
ロシアによるウクライナ領土の一方的な併合は2014年のクリミア半島以来です。
ウクライナのゼレンスキー大統領は「ロシアがウクライナの新しい領土を手に入れることはない。自らもたらした惨事で身を滅ぼす」と強く反発しています。
また、欧米各国はロシアの占領下で行われた不透明な「住民投票」とウクライナ領土の併合について決して認められないと非難し、国連のグテーレス事務総長も「武力の威嚇や行使による領土の併合は国連憲章と国際法に違反する」と強く批判しています。