プーチン大統領、ウクライナ2地域の独立承認 ゼレンスキー大統領は猛反発「ロシアは自らもたらした惨禍によって身を滅ぼす」
ロシアのプーチン大統領は、ウクライナ東部と南部の4つの地域を併合する調印式を前に南部の2つの地域の独立を承認する大統領令に署名しました。
プーチン大統領は、日本時間の30日午後9時から東部と南部の4つの地域の親露派トップと併合に関する条約の調印式を行います。調印式では、プーチン大統領が演説し一方的に併合を宣言するとみられます。
これに先立ち、プーチン大統領は29日、南部ヘルソン州とザポリージャ州を独立国家として承認する大統領令に署名しました。
一方、ウクライナやアメリカなどは激しく批判しています。
ゼレンスキー大統領「ロシアがウクライナで新たな領土を得ることはない。ロシアは自らがもたらした惨禍によって身を滅ぼすだろう」
バイデン大統領「ロシアの恥知らずで露骨なウクライナ領土併合の動きについてアメリカはロシアの主張を決して認めない」
国連のグテーレス事務総長も「武力の威嚇や行使による領土の併合は、国連憲章と国際法に違反する」と強く非難しています。
さらに、首脳同士で対話を重ねる関係を保っていたトルコや同盟国のカザフスタンも反対していて、ロシアの孤立化がさらに深まることになりそうです。