バイデン大統領「住民投票とされるものは捏造」
親ロシア派が強行した「住民投票」で、ロシアへの編入賛成が多数としたウクライナ東部と南部の4地域について、ロシア大統領府は29日、「30日に併合協定に調印する」と発表しました。プーチン大統領が演説するということです。
ロシアメディアによりますと、大統領府のペスコフ報道官は29日、ウクライナ東部と南部の4地域について、ロシアへの併合に関する協定を日本時間の30日午後9時に調印すると発表しました。調印式はクレムリンで行われ、プーチン大統領は重要な演説をするということで、2014年のクリミア併合と同様、一方的に併合を宣言するとみられます。
モスクワの「赤の広場」では29日、4地域の併合を祝うイベントの準備が進められていて、看板にはドネツクやヘルソンなど4つの州の名前と共に、「いつまでも一緒」などと書かれていました。
ロシア人「素晴らしい、非常に喜んでいる。あそこはわが国の一部だ」
ロシアに避難したウクライナ人「(Q:併合してほしい?)ええ。2014年に併合すれば良かった」
一方的な4地域の「併合」には、これまでロシアとの関係を保ってきたトルコの外相も「承認できない」と反対していて、各国からの非難がさらに強まりそうです。
こうした中、アメリカのバイデン大統領はさきほど、ロシアによる併合は認められないとの立場を強調しました。
バイデン大統領「アメリカは決してロシアの主張を認めない」
そのうえで、「住民投票とされるものは、ねつ造だ。結果はロシア政府がでっちあげたものだ」などと強く反発しました。