江沢民元国家主席が死去 中国共産党など「計り知れない損失だ」
中国の江沢民元国家主席が30日に亡くなりました。96歳でした。
国営の新華社通信によりますと、江沢民氏は30日、白血病などのため上海市内でなくなったということです。
江沢民氏は上海市のトップなどを務めたあと、1993年に国家主席に就任。任期中には香港の返還などが実現した一方で、日中間のいわゆる歴史認識の問題では、日本政府の姿勢を厳しく批判したことでも知られています。
上海に住む人「一つの時代が終わったという感じです」「突然でした。彼は私たちにたくさんの貢献をしました」
中国共産党などは声明で江沢民氏について、「崇高な威光と人望をもつ卓越した指導者」とたたえた上で、「江沢民同志の死去は党や軍、国民にとって計り知れない損失だ」としています。
一方、引退後も長老として強い影響力を保ったとされる江沢民氏が亡くなったことで、習近平国家主席の一強体制がさらに加速する可能性もあります。