×

  • 日テレNEWS NNN
  • 国際
  • 韓国と中国で“歩く肺炎”急増――「マイコプラズマ肺炎」に注意 日本での流行「大いにあり得る」…ピークは?

韓国と中国で“歩く肺炎”急増――「マイコプラズマ肺炎」に注意 日本での流行「大いにあり得る」…ピークは?

2023年12月6日 11:47
韓国と中国で“歩く肺炎”急増――「マイコプラズマ肺炎」に注意   日本での流行「大いにあり得る」…ピークは?

“歩く肺炎”と呼ばれるマイコプラズマ肺炎の患者が、韓国や中国で急増中です。都内で実際に患者を診察する医師は、感染拡大の背景には「新型コロナの感染対策をしてきたことで、免疫力が落ちたのでは」として、日本での流行の可能性も大いにあるといいます。

■韓国では症状のある入院患者が2倍超

有働由美子キャスター
「“歩く肺炎”。今、韓国や中国で急増しているマイコプラズマ肺炎のことですが、特に韓国では発熱やせきなどの症状がある入院患者がこの2か月ほどで2倍以上になっています。日本も他人事ではいられない状況ですね」

■症状が軽いと外出や仕事をする人も

小野高弘・日本テレビ解説委員
「いとう王子神谷内科外科クリニックの伊藤博道院長に聞きました。マイコプラズマという細菌に感染することで起きる肺炎です。韓国では子どもの入院患者が8割を超えていますが、大人もかかります」

「感染して2~3週間後は発熱や頭痛、全身のだるさ、数日遅れて頑固なせきが3~4週間続くこともあります。重篤になると呼吸不全で入院が必要になることもあります」

有働キャスター
「“歩く肺炎”と呼ばれるのが特徴なのですよね」

小野委員
「そこが怖いところで、高熱がないなどで症状が軽いと(感染に)気づかず外に出たり、仕事をしてしまう人もいるといいます」

有働キャスター
「新型コロナウイルスもそうでしたよね」

小野委員
「新型コロナだとその場の検査で感染が分かることが多いですが、マイコプラズマ肺炎は診断すること自体も非常に難しいそうで、症状があっても家に帰されてしまうことがあります。そのため海外では“歩く肺炎”と言われています」

■感染経路や特徴、広がり方は?

有働キャスター
「どのように感染するのでしょうか?」

小野委員
「発症した人のせきのしぶきを吸い込んだり、しぶきのついた手で鼻や口を触ったりすると感染する可能性があります。鼻づまりなどの鼻の症状は少ないですが、たんのない、乾いたせきが特徴だそうです。この症状が長引く人は、感染を疑う必要があるといいます」

「感染の広がり方は、インフルエンザや新型コロナと比べるとゆっくりだそうです」

有働
「ただ、韓国では爆発的に増えています」

小野委員
「なぜなのか、都内でマイコプラズマ肺炎の患者を実際に診ている伊藤院長に聞きました。これだけ急増している背景について、『新型コロナのしっかりとした感染対策をしてきたことで、細菌に対する人々の免疫力が落ちたことが原因ではないか』と言います」

■流行のピークは年末年始の後に?

有働キャスター
「そうだとすると、日本でも流行する可能性が…」

小野委員
「伊藤院長は『大いにあり得る』と話しています。実際にいとう王子神谷内科外科クリニックでは少なくとも1週間に1人、子どもが中心ですが30代や50代の患者も3割いる状況だそうです」

「そのうちの男性 1 人は、せきをしていた中国の方と数日前に交流があり、経路はそこからなのではないか、と考えているそうです」

有働キャスター
「日本で流行すると、ピークはいつ頃になりそうですか?」

小野委員
「来年1~3月だとみられています。年末年始で移動も多い時期を経て、日本でも患者が増えそうだということです」

落合陽一・筑波大学准教授(「news zero」パートナー)
「小学生の時、マイコプラズマと診断されたことがあります。記憶はあいまいですが、それなりにつらかった気がします。大人もかかるということで、気をつけたいですね」

有働キャスター
「対策は新型コロナ、インフルエンザと共通で、予防には手洗いが重要です。また、せきエチケットでマスクをするなど、広げないようにしましょう。調子が悪い時に休むのは、新型コロナで常識になった良い対策だと思いますので、今こそぜひ(実践してください)」

(12月5日『news zero』より)