モデルナ変異株対応ワクチン「オミクロン株への抗体レベル上昇」
アメリカのバイオ医薬品メーカー・モデルナは19日、新型コロナウイルスの変異株に対応したワクチンの臨床試験で、オミクロン株に対する抗体レベルが従来のワクチンよりも上昇することを確認したと発表しました。
モデルナは19日、南アフリカで最初に確認された新型ウイルスの変異株「ベータ株」に対応したワクチンの臨床試験のデータを初めて公表しました。
それによりますと、ベータ株対応のワクチンを追加接種した場合、接種から6か月後の時点で、オミクロン株に対しても抗体レベルが従来のワクチンと比べて2倍以上、上昇したということです。安全性について特段の懸念は認められなかったとしています。
モデルナは、オミクロン株に対応したワクチンの開発も進めていて、今年6月ごろまでに臨床試験の初期データを公表する予定で、「承認されれば新たな変異株に対応し続けるためのツールになる」としています。