松野官房長官 現在の感染状況「変異株の動向も含め注意が必要」
新型コロナウイルス対策をめぐり岸田首相はまん延防止等重点措置をただちに適用する必要はないとの考えを示しました。
野党側が新規感染者数の増加傾向は明らかだとして、重点措置を適用する考えはあるのかただしたのに対し岸田首相は「ただちに必要な状況とは考えていない」と述べました。
岸田首相「(新規感染者数は)全体としては増加傾向にあります。他方で病床使用率、重症病床使用率は低い水準にあります。またすでに重症化リスクの高い高齢者の85%のワクチンの3回目接種を完了しております。こうしたことから現時点で都道府県から、まん延防止等重点措置の要請はなく、ただちに重点措置が必要な状況とは考えておりません」
野党側はまた、ワクチンの3回目接種を終えた人を対象にイベントチケットを割り引きする「イベントワクワク割」の開始時期についてただしました。
これに対し岸田首相は「感染状況等を踏まえて慎重に検討していく。現時点でただちに始めることは考えていない」と述べました。
一方、松野官房長官は会見で、現在の感染状況について「新規感染者数は全国的に若い世代を中心に増加傾向にある。変異株の動向も含めた注意が必要だ」と指摘しました。