2022年のパイプライン爆破事件、ウクライナ関与か 米紙報道
2022年、ロシアからヨーロッパに天然ガスを送るパイプラインが爆破された事件で、アメリカの有力紙は14日、ウクライナの関与を報じました。
ゼレンスキー大統領が中止を求めたにも関わらず、当時の軍の総司令官が爆破作戦を強行したと伝えています。
2022年9月、ロシアからヨーロッパに天然ガスを送る海底のパイプライン「ノルドストリーム」が爆破されました。この事件をめぐっては、ドイツ当局が今年6月、パイプラインに爆発物を仕掛けたとして、ウクライナ人ダイバーの逮捕状を取ったと報じられました。
また、アメリカのウォールストリートジャーナルは14日、ウクライナのゼレンスキー大統領が当初、パイプラインの爆破計画を承認したものの、アメリカのCIA=中央情報局から 中止を求められたと報じました。ゼレンスキー大統領は、ウクライナ軍の当時の総司令官ザルジニー氏に、作戦中止を伝えたものの、強行されたということです。
ウクライナ側は、関与を否定していますが、ヨーロッパのエネルギーを担う重要なインフラが破壊された事件の真相が注目されています。