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イングランドで規制が全面解除 不安の声も

2021年7月20日 20:50

イギリスで19日、首都ロンドンを含む広い地域でコロナ対策の規制が全面的に解除されました。議会の前には多くの市民が集まり、一部が警察と衝突、逮捕者が出る騒ぎとなりました。海外でのコロナをめぐる最新の動きです。

■イギリス

およそ550万人が感染したイギリス。(感染者 549万5947人 死者 12万9007人 米ジョンズ・ホプキンス大 20日午後5時)

記者(19日、ロンドン)
「こちらの旗にはフリーダム、自由と書いてあります。イギリスの議会の前には規制解除に賛成する人たちが集まり、お祭り騒ぎのようになっています」

首都ロンドンを含むイングランドでは19日、新型ウイルス対策の規制を全面的に解除。ソーシャルディスタンスの確保や屋内でのマスク着用義務も撤廃されました。

集会では、一部の参加者が警察と衝突。逮捕者が出る騒ぎとなりました。

17日には新規感染者数が5万人を超えた中での今回の解除。(新規感染者 17日 5万4183人 米ジョンズ・ホプキンス大)

政府は、ワクチンの効果で死者や入院患者の数は抑えられているとしていますが、不安の声も上がっています。

ロンドン市民
「早すぎると思います。マスク着用規制の解除は一番最後にすべきです」

専門家からも規制解除は時期尚早という声が上がっていることから、独自にマスク着用義務を継続する商業施設もあります。

マーケットの店員
「お年寄りのお客さんも大勢います。体の弱い人々を守るために、私たちはマスクを着けています」

ロンドン市も、地下鉄など、公共交通機関ではマスクの着用義務の継続を決めています。

■ロシア

600万人以上が感染したロシア。(感染者 600万6536人 死者 14万9922人 露コロナウイルス対策本部 20日発表)

記者(19日、モスクワ)
「これまでモスクワ市内では、このようなワクチンを接種したことを証明するQRコードがないと飲食できませんでしたが、今日から撤廃されました」

モスクワ市では6月28日から、ロシア製ワクチンの接種などの条件を満たした人だけに飲食店の店内利用を許可してきました。しかし、制限以降、店内利用の客が激減。飲食店の業界団体が市当局に再考を求めていました。

1か月もたたない中での規制撤廃に町の人は…

モスクワ市民
「結局撤廃するなんて、導入した意味はあったんでしょうか?」

飲食店の店主
「撤廃を待っていたし、とてもうれしい」

ワクチンへの不信感が根強いロシア。飲食店での対策は接種ペースを加速させる狙いがあったとみられています。

この1か月で接種者は急増し、モスクワでは人口のおよそ30%が接種を受けたということです。

■インドネシア

290万人以上が感染した東南アジアのインドネシア。(感染者 291万1733人 死者 7万4920人 米ジョンズ・ホプキンス大 20日午後5時)

死者の数が急増する中、ボランティアも葬儀を取り仕切っています。

葬儀コーディネーター
「ボランティア初日の死者は1人だったが、1週間で7人に増えた。状況は日に日に悪くなっている」

先週の新規感染者は連日5万人以上。

感染拡大に歯止めがかからない中、酸素の需要も高まっています。地元メディアはジャカルタの一部の地域で酸素ボンベの値段が9倍に高騰したと伝えています。

■韓国

18万人以上が感染した韓国。(感染者 18万481人 死者 2059人 韓国・保健当局 20日発表)

記者
「ソウル市内、連日35℃近くの猛烈な暑さが続いています。こうした中、PCR検査待ちで人々が長い列を作っていまして、医療スタッフもガウンを着て、非常に暑そうですね」

第4波に見舞われ、新規感染者は連日1000人以上。検査場では、暑さ対策も課題となっています。

検査スタッフ
「みんな氷パックを持っています。30分ごとに交代しています」

こうした中、19日から大学受験を控える高校3年生へのワクチンの優先接種が始まりました。

対象となる高校3年生と高校の教職員合わせて65万人には、2回の接種の間隔が短いファイザー社のワクチンを使用。夏休み中に接種を完了する計画で、政府をあげて受験生を後押ししています。

高校3年生
「コロナを心配せずに勉強に集中します」

高校の教師
「安全に生徒たちを指導できるのでうれしい」

   ◇

世界では1億9000万人以上が感染し、400万人以上が死亡。(感染者 1億9093万9042人 死者 409万6418人 米ジョンズ・ホプキンス大 20日午後5時)

ワクチンを少なくとも1回接種した割合は、マルタがおよそ87%、アイスランドがおよそ78%、日本はおよそ34%。世界全体ではおよそ26%となっています。