韓国・慰安婦をたたえる日“解決策”示さず
韓国では14日、「慰安婦をたたえる日」の式典が行われました。文在寅大統領は“被害者中心主義”で問題を解決するなどとメッセージを寄せましたが、具体的な解決策は示していません。
今年の韓国政府主催の式典は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、すべてオンラインで行われ、文大統領がビデオメッセージを寄せました。
文在寅大統領「“被害者中心の問題解決”という国際社会の原則と規範を守り、一人一人の名誉が回復し、心の傷が癒えるよう対話し支援する」
文大統領は日本に対する批判や要求は避け、日韓両国の若者らが互いを理解し「『歴史の正義』につながる連帯の道を共に歩めるよう努力する」と述べました。ただ、“被害者中心”との従来の姿勢を改めて強調し、慰安婦問題の具体的な解決策は示しませんでした。
韓国政府は6月以降、支援団体などを交えた協議体を作り、問題に取り組む姿勢をアピールしていますが、文政権に残された9か月の任期内に解決するのは難しいものとみられます。