日本被団協メンバー、国連本部で核廃絶を訴え…核兵器禁止条約の第3回締約国会議始まる
アメリカ・ニューヨークの国連本部で3日、核兵器禁止条約の第3回締約国会議が始まり、去年、ノーベル平和賞を受賞した日本被団協のメンバーが核廃絶を訴えました。
2021年に発効した核兵器禁止条約は、これまでに94の国と地域が署名していて、3回目となる締約国会議がニューヨークの国連本部で3日開幕しました。
会議では、去年ノーベル平和賞を受賞した日本被団協の、濱住治郎さんが演説を行い、自身が胎内で被爆した経験と共に改めて国際社会へ核兵器の廃絶を訴えました。
日本被団協 濱住治郎さん
「原爆は、本人の未来を奪い、家族も苦しめる悪魔の兵器です。被爆による悲劇を繰り返してはなりません」
また、日本政府が会議へのオブザーバー参加を見送っていることについて、被爆者のサーロー節子さんは「どこの政府よりもこの問題を熟知しているはずの日本が、本当に情けないと思う」などと批判しました。
会議は今月7日まで開かれる予定で、核軍縮に向けた機運を高められるかが注目されます。