岩屋外相は、来月アメリカで開かれる核兵器禁止条約締約国会議へのオブザーバー参加を見送ることを発表しました。

岩屋外相は、3月に開かれる核兵器禁止条約の締約国会議への日本政府のオブザーバー参加について「適当とはいえないとの結論に至った」と述べ、見送ることを発表しました。

岩屋外相は、その理由として「核兵器国をまじえず、核軍縮を進めることは難しく核軍縮の取り組みはNPT＝核兵器不拡散条約のもとで進めていくことが望ましい」としました。

その上で、オブザーバー参加をすればこれまで進めてきたNPTの取り組みに「広範な支持を得ることが困難な恐れ」があり、「核軍縮を図る上で望ましいことではない」と述べました。

また、オブザーバー参加することで、「核による拡大抑止が不可欠な状況」の中で、「（日本の）核抑止政策について誤ったメッセージを与え、平和と安全の確保に支障をきたす恐れがある」としました。