韓国撤退の丸亀製麺跡地で“コピー営業”
今月、韓国から事業撤退したうどんチェーン「丸亀製麺」。ソウルでは撤退後の店舗をそのまま使って、そっくりのうどん店が複数営業されていることがわかりました。いわば、「居抜きコピー営業」の状態。現オーナーを直撃取材すると、奇妙な言い訳が-。
韓国・ソウルの繁華街、明洞(ミョンドン)。飲食店がたち並ぶ一角に行列を作るこの店は。最近オープンした“うどん屋さん”その名も「自家製麺 丸」。「あの有名店」に似ているように見えますが…それは、日本発祥のうどんチェーン「丸亀製麺」。
記者「つい最近まで丸亀製麺があった場所なんですけど、外観はほぼそのままで、看板だけが『自家製麺 丸』に変わっていますね」
実はここ、日本のうどんチェーン「丸亀製麺」が撤退した後に入居した店。外観や内装をほとんど丸亀製麺そのままに“コピー営業”している状態なのです。
丸亀製麺といえば、日本のみならず、海外でもおよそ200店舗を展開する人気うどんチェーン。韓国では、最大12店舗を展開しましたが、長引くコロナ禍の影響などで売り上げが低迷し、回復の見通しが立たないことから、今月15日に韓国から撤退していました。
そして残された3店舗のうち、少なくとも2店舗が、看板だけ変えて「自家製麺 丸」として営業していたのです。
利用者「頻繁に店の前を通っていたのですが、店名が変わったことには気づきませんでした」
別の店になっていたことを知らない人もいる一方で…
利用者「味も同じだし、すべて同じだから利用者としてはあまり関係ないわ」
あまり気にしないという客も。
店のオーナーは取材に対し…
「前の店とはまったく違うものだ。私もいま被害を受けています」
「日本で見た店を参考にしただけ」だと“コピー営業”を否定。丸亀製麺を展開する「トリドール」は、消費者が誤解する可能性があるとして改善を要求。店側も誤解を避ける店舗にすると、合意したということです。