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中村哲さん壁画塗りつぶされ「タリバンだ」

2021年9月6日 22:06

アフガニスタンの首都カブールで、医師の中村哲さんを描いた壁画が白く塗りつぶされていたことが分かりました。壁画を制作した団体の代表はNNNの取材に対し、タリバンの仕業だとした上で、「壁画は消せても中村さんの記憶は消せない」と訴えました。

この壁画は、長年、アフガンの人道支援に取り組み、2019年に武装集団の銃撃で死亡した、医師の中村哲さんを追悼するため地元の芸術団体が制作していました。

6日に現場で撮影された映像では、中村さんの顔の部分が白く塗りつぶされ、「独立おめでとう」とアメリカ軍の撤退を祝う文言が現地の言葉で記されていました。

芸術団体の代表「壁画を破壊したのはタリバンだ。疑いの余地はない。タリバンは壁画を消すことはできても、私たちの心から中村さんの記憶を消すことはできない」

代表によると、現場周辺には多くのタリバンの戦闘員がいて、この団体が制作した壁画が少なくとも100点以上、消されているということです。