アフガン「起きたら別世界」退避の邦人語る
先月、アフガニスタンに住んでいた日本人でただ1人、自衛隊機で退避した安井浩美さん(57)は、首都カブールがタリバンに制圧されていく様子を目の当たりにしたといいます。
先月、パキスタンの空港に到着した自衛隊機に乗っていたのは、アフガニスタンに住んでいた日本人でただ1人、自衛隊機で退避した安井浩美さん(57)です。
現地で事業を営みながら、共同通信の通信員を務める安井さんは、首都カブールがタリバンに制圧されていく様子を目の当たりにしたといいます。
アフガニスタンから退避の安井浩美さん
「次の日起きたら全く別世界になっていたという。門番さんが帰ってきて、もうタリバーンだらけといって帰ってくるんです。突然また20年前の状況に戻されたみたいな感じで、状況が悲惨な方に行かないでほしいと思いながら(カブールを)取りあえず後にしました」
街では、行方不明になった子どもを探すチラシが張り出されたり、女性モデルの看板が隠されたりする様子も見られます。さらに。一部地域では戦闘が続いていて、タリバンが市民を銃撃しているといいます。
アフガニスタンから退避の安井浩美さん
「武器を持っていたわけではなく、たまたまそこにいた人たちを撃ち殺した。だけどその状況をオンタイムで(市民は)通信手段がないので伝えられない」
安井さんは日本政府に対して、引き続き、現地に残されたアフガン人の避難を支援するよう求めています。