タリバン首都制圧から1か月 抗議デモ続く
イスラム主義勢力タリバンがアフガニスタンの首都を制圧して15日で1か月です。現地では依然としてタリバンへの抗議デモが続くほか、人道危機への懸念が高まっています。
アフガン第2の都市カンダハルでは14日、軍の居住区で暮らす市民ら数千人が、タリバンに立ち退きを命じられたことに抗議するデモを行いました。
タリバンがデモを許可制にして締め付けを強める中、各地で市民らが抵抗を続けています。
実権を握ったタリバンは、この1か月で暫定政権を発足させるなど体制作りを進めていますが、権力を独占し、女性の権利を制限する姿勢に国際社会は懸念を強めています。
国内では経済も悪化していて、国連機関は、このままでは来年半ばまでに国民の97%が貧困に陥るおそれがあると警告しています。