中国TPP加入申請「経済回復有利にする」
中国政府は、16日、TPP(=環太平洋経済連携協定)への加入を申請したことについて「世界の経済回復を有利にするものだ」などと意義を強調しました。
中国外務省の報道官は、17日の会見で、TPPへの加入申請について「アジア太平洋地域の経済の一体化を推進する」と述べた上で、「世界のコロナ後の経済回復、貿易の発展及び投資の成長促進も有利にするものだ」と意義を強調しました。
中国としてはアジア太平洋地域の経済面で主導権を握りたい考えで、さらにアメリカを中心とする中国包囲網にくさびを打つ狙いもあります。
一方、アメリカ・イギリス・オーストラリアが中国を念頭においた新たな安全保障の枠組みを作ることとの関連を聞かれたのに対して「関係がない」と否定した上で「アメリカが推進するのは戦争と破壊だ」とけん制しています。