感染を抑え込んでいると強調している中国でスポーツ大会の開会式が行われ、観衆およそ６万人が集まりました。一方、韓国では結婚式のコロナ対策をめぐり、女性がデモ。その主張とは…。海外でのコロナをめぐる最新の動きです。

■中国

感染者　９万５５７７人
死者　　　　４６３６人
（中国・衛生当局　１７日）

感染を抑え込んでいると強調する中国。

１５日、競技場にはトーチを持ったランナーの姿がありました。４年に１度、中国国内で行われる大規模なスポーツ大会の開幕式です。（全国運動会　９月２７日まで）

国旗を囲むのは、救急隊員などソーシャルワーカーの制服を着た人々。

防護服を着た人たちに囲まれながら、女性がバイオリンで「愛国」をテーマにした曲を披露する演出もありました。コロナに打ち勝ったことを表現しているといいます。

この大会では、コロナ対策としてボランティアは４８時間に１回、ＰＣＲ検査を受け、また、ワクチン接種を終えている人だけが観戦できるといいます。

この日、集まった観衆はおよそ６万人。

今大会の感染対策の結果を参考にして、北京オリンピックでの対策が調整されるものとみられています。

中国国民はネットで「観客が１人もいない東京オリンピックとは雲泥の差だ」と、中国のコロナ対策を称賛しています。

北京オリンピックは５か月後に迫っています。

■韓国

感染者　２８万１９３８人
死者　　　　　２３８９人　
（韓国保健当局　１７日午前０時時点）

韓国ではワクチンを効率的に接種するため、アプリを利用したシステムの運用が広がりをみせています。

記者
「きょうから２回目の接種についても医療機関でワクチンが余っていれば、アプリで予約してその日のうちに打つことができるようになりました」

地図に表示されているのは病院で余っているワクチンの数。これまでは、このアプリで１回目の接種予約ができていましたが、１７日から２回目の予約も可能になりました。

記者が、既に１回接種済みのファイザーについて２回目の予約をとろうとしますが、なかなか取れず、２時間が経過。そして…

記者
「できた！予約できました。びっくりした、急にできました」

この２時間後には接種を受けることができました。

韓国で接種を完了した人の割合は４１．８％。このシステムによって、より多くの人の接種を進める狙いがあるということです。

一方、１５日、国会近くではブーケを持ち、ワンピースを着た女性が１人で抗議デモを行っていました。

結婚予定の女性
「結婚式に対する不当な（コロナ対策）指針を修正してほしいと訴えるために来ました」

政府が示した結婚式場のコロナ対策に対するデモです。

現在、結婚式を開催するには食事を提供しない条件で９９人までという人数制限が定められている韓国。

しかし、結婚式場では最低でも２００人～３００人分の食事代を保証として支払わなければならないことが多く、夫婦の負担が大きくなるため、結婚式を開くことが難しいというのです。

駐車してあるウエディングカーには、「食事のない９９人、費用の支払い３００人。我慢できない！結婚させて！」、「新婚夫婦３０００組、被害額約６００億ウォン（日本円で約５６億）」などの抗議文が書かれた横断幕がいたるところに掲げられていました。

■ロシア

感染者　７２３万４４２５人
死者　　　１９万６６２６人
（露コロナウイルス対策本部　１７日時点）

７２０万人以上が感染したロシア。１６日、プーチン大統領が、オンラインで“ある発表”を行いました。

ロシア　プーチン大統領
「私の周辺で感染者が確認された。１人や２人ではなく数十人いる」

東京パラリンピックのメダリストに勲章を贈った日の翌日。側近らの感染がわかり、自主隔離を行っていた大統領。

感染したのは、ボディガードや身の回りの世話係など数十人にもおよぶということです。

現在、健康上の問題はなく、オンラインで仕事を続けているといいます。

今年春に国産ワクチン「スプートニクＶ」の接種を２回終えている大統領。「効果を確認してみよう」と話していて、当面の間は自主隔離を続けるということです。

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世界ではこれまでに２億２７００万人以上が感染。４６５万人以上が死亡しています。（感染者　２億２７０２万６１８５人　死者　４６６万９９９２人　米ジョンズ・ホプキンス大　１７日午後５時時点）