アメリカ司法省との司法取引が成立し、カナダを出国した中国の通信機器大手ファーウェイの孟晩舟副会長が２５日夜、中国に帰国しました。

孟副会長は、日本時間の２５日夜、ファーウェイの本社がある深セン（「土」へんに「川」）の空港に到着しました。中国国営テレビはおよそ３年ぶりとなる帰国の様子を生中継で報じ、タラップの前では関係者１００人以上が出迎えました。

ファーウェイ・孟晩舟副会長「ようやく帰ってきました。異国の地で待ち続ける間は苦しみに満ちていました」

孟氏はさらに、「偉大な祖国や、党・政府の心遣いに感謝する」と述べました。

孟氏の拘束について、中国外務省は談話で、「中国国民への政治的迫害であり、アメリカ・カナダによる恣意的な拘束だ」と非難しています。

一方、孟氏の拘束直後に中国で拘束され実刑判決を受けたカナダ人のビジネスマンマイケル・スパバ氏ら２人も２５日の朝早く、カナダ西部のカルガリーに到着しました。２人はスーツ姿でトルドー首相に出迎えられました。