パウエル氏死去「多くの大統領が頼った」米
黒人として初めてアメリカの国務長官を務めたコリン・パウエル氏が18日、新型コロナウイルスの感染による合併症のため、亡くなりました。84歳でした。
パウエル氏は、ワシントン近郊の軍の医療センターで亡くなりました。新型コロナウイルス感染による合併症だったということです。
アメリカ軍の制服組トップ、統合参謀本部議長として湾岸戦争を指揮したほか、黒人初の国務長官として、イラク戦争の開戦にも関わりました。
イラクのフセイン政権が「大量破壊兵器を隠し持っている」と主張しながら、存在しなかったことが判明。このことを「人生の汚点」などと振り返っています。
ブッシュ元大統領は声明で、「多くの大統領が助言と経験に頼ってきた」としたほか、バイデン大統領は、「戦士としても外交官としても最高の理想を体現した」と功績をたたえました。
ホワイトハウスなど政府機関や軍の施設では、追悼のための半旗が掲げられています。