中国が“香港の最高裁の判断覆す解釈” 香港司法の独立性を揺るがす事態に…
会見する香港の李家超行政長官 12月30日
中国の全人代(=全国人民代表大会)の常務委員会は、香港の最高裁判所が下した決定を事実上、覆す解釈を示しました。香港の司法の独立性を揺るがす事態となっています。
香港の最高裁は今年11月、中国共産党に批判的な論調で知られる「リンゴ日報」の創業者、黎智英氏が香港国家安全維持法違反の罪に問われている裁判で、イギリスの弁護士に弁護を依頼したいとする黎氏の申請を認める判断を下しています。
しかし、中国の全人代の常務委員会は30日、国家の安全に関わる裁判に外国の弁護士が参加するには、香港の行政長官の許可が必要との解釈を示しました。
香港の最高裁判所の決定を中国側が事実上、覆すことになり、香港の司法の独立性が今後、さらに失われることが懸念されます。
香港の李家超行政長官は会見を開き、全人代が示した解釈を歓迎し、感謝するとコメントしています。
画像:香港政府より