アメリカのトランプ前大統領は２０日、「ＴＲＵＴＨ　Ｓｏｃｉａｌ（トゥルース・ソーシャル）」と名付けた新たなＳＮＳ（＝ソーシャル・ネットワーキング・サービス）を立ち上げると発表しました。

トランプ氏が会長を務める「トランプ・メディア＆テクノロジー・グループ」によりますと、新たなＳＮＳ「ＴＲＵＴＨ　Ｓｏｃｉａｌ」は、来月から参加者を限定してサービスを開始し、来年初めには本格的な運用をスタートします。また、定額制の動画配信サービスも開始するということです。

トランプ氏は声明で、「私は、巨大ＩＴ企業の専制政治に立ち向かうために『ＴＲＵＴＨ　Ｓｏｃｉａｌ』を立ち上げた」とした上で、「まもなく『ＴＲＵＴＨ　Ｓｏｃｉａｌ』で私の考えを伝え始め、巨大ＩＴ企業に反撃ができると思うと興奮している」としています。

また、アフガニスタンのイスラム主義勢力・タリバンがツイッターで大きな存在感を示しているのに、「あなたの大好きなアメリカの大統領は口を封じられている。こんなことは我慢ならない」と強調しました。

トランプ氏のフェイスブックやツイッターのアカウントは、今年１月の議事堂占拠事件以降、「さらなる暴力を扇動する恐れがある」として利用が停止されています。

トランプ氏としては、独自のＳＮＳで自由に発言できる環境を作るとともに、発信力を強化して、出馬を検討しているとされる２０２４年の大統領選挙も見据え、支持の拡大につなげる狙いがあるものとみられます。