ノーベル賞ムラトフ氏、プーチン大統領追及
独裁的な政権に立ち向かってきたとして今年のノーベル平和賞に選ばれたロシアの新聞の編集長ドミトリー・ムラトフ氏が21日、プーチン大統領に直接質問し、メディアへの抑圧を改善するよう迫る一幕がありました。
会議の中でムラトフ氏は、ロシアで反体制メディアが法律により「外国の代理人」と認定され解体されたりする事態が相次いでいることについて、基準が曖昧だとして改善を求めました。
独立新聞系編集長・ムラトフ氏「NGOやメディアは何の警告もなく、翌日から祖国の敵である“外国の代理人”と認定されてしまう」
これに対し、プーチン大統領は、報道の自由を抑圧する意図はないと正当化しました。
プーチン大統領「この法律は意見表明を禁止するものではない。海外からの資金提供を問題にするものだ」
大統領は一方で、法律が悪用されないよう、改善すると述べました。この会議の場で大統領はムラトフ氏のノーベル賞受賞決定に祝意を示しています。