ノーベル平和賞 ムラトフ編集長が喜び語る
8日、ノーベル平和賞の受賞が決定したロシアの独立系新聞「ノーバヤ・ガゼータ」のドミトリー・ムラトフ編集長が取材に応じ、受賞決定の喜びを語りました。
ノーベル平和賞、ドミトリー・ムラトフ氏「“戦死”したプロの記者たちは仕事のために命をささげた。私はこの賞の真の受賞者ではありません」
8日、ノーバヤ・ガゼータの本社で会見した、ムラトフ氏は、受賞について、これまでに殺害された所属のジャーナリストらに贈られたものだと語りました。
ノーバヤ・ガゼータは、ロシアで独立した新聞としてムラトフ氏らが1993年に創刊。のべ24年にわたり自ら編集長を務めプーチン政権のもとでの汚職や警察による暴力不当逮捕などの告発を続けてきました。今回、独立性を維持して報道の自由を貫いたことが評価されました。
一方、タス通信によりますと批判される政権側のペスコフ大統領報道官はムラトフ氏の受賞に対し、「一貫して自らの理想に向けて働いてきた。才能豊かで勇敢だ」とのコメントを出しました。