10か国の大使を国外退去に 大統領が警告
トルコのエルドアン大統領は23日、トルコで勾留が続く実業家の釈放を求めた欧米など10か国の大使を国外退去処分にすると警告しました。
エルドアン大統領は23日の演説で、トルコに駐在するアメリカやフランス、ドイツなど10か国の大使を「ペルソナ・ノン・グラータ=好ましからざる人物」に指定するよう外相に指示したと述べ、大使らを国外退去処分にすると警告しました。
ロイター通信によりますと10か国の大使は今月18日、反政府デモやクーデター未遂に関与した疑いで4年にわたり勾留されているトルコの実業家オスマン・カバラ氏について、「民主主義や法の支配の尊重に影を落とす」などとする共同声明を発表し、釈放を求めました。その後、トルコ外務省が大使らを呼び出し抗議していました。
今月末のG20サミットを前に、トルコと欧米諸国との間で緊張が高まっています。