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オミクロン株感染告げられ…「言葉失った」

2021年12月8日 13:29

新型コロナウイルスのオミクロン株に感染したというアメリカ在住の男性が、NNNの取材に応じました。男性は、ニューヨークでアニメイベントに参加していて、先月、ワクチンの追加接種を受けていましたが、オミクロン株に感染したということです。

■オミクロン株感染を告げられ…「言葉を失った」

「(ミネソタ州で)変異株に感染した1人目だと伝えられた時には、息をのみました。言葉を失いました」

私たちの取材に対し、こう語ったのは、アメリカ中西部・ミネソタ州に住むピーター・マックギンさん(30)。今月1日に新型コロナウイルスの新変異株、オミクロン株に感染したことがわかったといいます。

■最初はアニメイベントの疲れだと思った

日本のアニメの大ファンだというピーターさんは、先月18日から22日までニューヨークを訪れ、アニメイベントに参加しました。22日にミネソタに戻った際、ニューヨークで一緒に行動していた1人が新型コロナに感染したという連絡があり、PCR検査したところ、24日に陽性反応がでたということです。症状は、軽かったといいます。

ピーターさん(30)「陽性の結果がでた時には症状は何もなかったんです。イベントにでた後にだけ、少し風邪に似た症状があっただけです。軽い疲労感と、咳(せき)が少しでて、鼻水がでました。ニューヨークに滞在した4日間で、非常に疲れただけだと感じたのです。まさか新型コロナに感染しているとは思いもよりませんでした」

ぐっすり睡眠をとって、体調も回復したと感じた今月1日、地元保健局からの電話で、オミクロン株に感染していると告げられたといいます。

ピーターさん(30)「(オミクロンと)言われた時には、なんと考えたら良いかわかりませんでした。私がミネソタ州では1人目で、アメリカでは2人目だと言われました」

ニューヨークでは、常にワクチンを接種した人と過ごしていたため、感染の恐れはないと考えていたというピーターさん。

■ワクチン追加接種済みも「感染」

ピーターさんによると、今年4月にジョンソンエンドジョンソンの1回完了型のワクチンを接種し、11月前半には、モデルナの追加接種を受けていたそうです。ワクチンを打っているにもかかわらず感染が確認された、いわゆる“ブレイクスルー感染”で、一緒に行動していた30人ほどのうち、15人の新型コロナウイルスへの感染がわかったといいます。さらに、ルームメイト1人の感染も確認されました。

アメリカのCDC(=疾病対策センター)は、アニメイベントに参加した5万3000人のうち、3万5000人以上に連絡をとり、参加者全員への検査を呼びかけています。その上で、今回の調査データからオミクロン株の感染力について明らかになるだろうとしています。

■「ワクチンのおかげで症状は軽く済んだ」

幸いにも症状が軽く済んだのは「ワクチン接種のおかげだ」とピーターさんは話します。

ピーターさん(30)「体調が悪いのがほんの1日ですぐに回復したのは、ワクチンを接種したからだと思っています。残念にも感染してしまったとしても、症状は軽くなると思いますし、もしくは、回復時間も短くなると思います。ワクチンを接種することにより、入院をしなかったり、感染を防げたりするのです」

CDCによると、アメリカでは7日時点で、全米50州のうち19の州でオミクロン株の感染者が確認されています。