ワクチン接種者に“現金給付” スロバキア
EU(=欧州連合)加盟国でワクチン接種率が最も低い国の一つであるスロバキア。政府は、新規感染を抑えるため、ワクチン接種者への“現金給付計画”を打ち出しました。
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12月に入り、感染者数が過去最多を更新したスロバキア。(感染者 126万5056人 死者 1万5179人 米ジョンズ・ホプキンス大 10日午後5時時点)
政府は、新規感染を抑えるため、新たな計画を打ち出しました。
スロバキア イゴール・マトビッチ財務相(9日)
「少なくとも3回の接種を受けた人たちには、クリスマス前に“小切手の発送”を開始できると思います」
ワクチン接種者への“現金給付計画”です。対象となるのは60歳以上の高齢者で、3回目のワクチン接種、いわゆるブースター接種を受ける人に、日本円でおよそ4万円、1回目・2回目の人には日本円でおよそ2万5000円を給付するというものです。
実は、EU(=ヨーロッパ連合)加盟国でワクチン接種率が最も低い国の一つであるスロバキア。国民の接種率は、およそ4割にとどまっています。
しかし、国民の意見は様々です。
地元住民
「お金は役に立たないとは言いませんが、それが理由で来たわけではありません」
地元住民
「病院や子供のための施設の方が、私たちより価値があります」
政府は、ワクチン接種を促進するとともに、感染の再拡大による医療のひっ迫を防ぎたいとしています。