FRBゼロ金利解除 3年3か月ぶり「利上げ」決定
アメリカの中央銀行にあたるFRB(=連邦準備制度理事会)は、ゼロ金利を解除し、3年3か月ぶりの「利上げ」を決定しました。
FRBは、新型コロナウイルスのパンデミック以来続いてきた事実上の「ゼロ金利政策」を解除し、政策金利を「0.25%」引き上げることを決めました。
アメリカでは先月の消費者物価指数が、およそ40年ぶりの高い水準となっていて金融引き締めによりインフレを押さえ込む狙いです。
FRBのパウエル議長は「労働市場は売り手市場であり、高いインフレ率もあって経済は非常に好調だ」と述べています。
利上げは今回を入れて年内に7回行う見通しが示されたことを受け、円相場は円安が進み一時1ドル=119円台になりました。
市場関係者は、想定よりも積極的な景気引き締め策で円売りが一時広がったものの、パウエル議長が経済は好調だと強調したことを受け、市場には再び安心感が広がっているとしています。