ウクライナ南部、ロシアが大規模な防衛ライン構築…長さ約120キロ 英国防省が分析公表
ウクライナ東部の要衝で激戦地となっているバフムトについて、ロシア側は11日、「8割以上を制圧した」と主張しました。
11日に公開されたウクライナ兵のボディーカメラ映像では、撮影地は東部の激戦地バフムトとされ、至近距離でロシア側との戦闘が行われています。
このバフムトをめぐり、ロシアの民間軍事会社「ワグネル」創設者のプリゴジン氏は、ロシア側が「市内の8割以上を制圧した」と11日、SNS上で主張しました。
一方、CNNの取材に応じたウクライナ軍報道官は、プリゴジン氏の主張について「事実ではない」「ウクライナ軍の支配地域のほうがずっと広い」と否定しています。
しかし、アメリカの戦争研究所も11日、ロシア側がバフムトの少なくとも76.5%を占領していると分析しています。
こうした中、イギリス国防省は12日、ウクライナ南部でロシアが大規模な防衛ラインを構築しているとの分析を公表しました。
防衛ラインは長さおよそ120キロ、3重になっていて、クリミア半島につながる交通の要衝・メリトポリに対する、ウクライナ軍の攻撃計画をロシア側が確信しているため、防御に力をいれているとしています。