ウクライナ激戦地・バフムト ロシア側「8割以上を制圧した」
ウクライナ東部の要衝で激戦地となっているバフムトについて、ロシア側は11日、「8割以上を制圧した」と主張しました。
11日に公開されたウクライナ兵のボディーカメラ映像では、撮影地は東部の激戦地バフムトとされ、至近距離でロシア側との戦闘が行われています。
このバフムトをめぐり、ロシアの民間軍事会社「ワグネル」創設者のプリゴジン氏は、ロシア側が「全ての行政施設や工場、倉庫などを含む市内の8割以上を制圧した」と11日、SNS上で主張しました。
一方、CNNの取材に応じたウクライナ軍報道官は、プリゴジン氏の主張について「事実ではない」「ウクライナ軍の支配地域のほうが、ずっと広い」と否定しています。
しかし、アメリカの戦争研究所も11日、ロシア側がバフムトの少なくとも76.5%を占領しているとの分析を公表しています。
こうした中、国連人権高等弁務官事務所は10日、去年2月の侵攻開始以来、ウクライナでの民間人の死者が8490人にのぼるとの最新の調査結果を発表しました。
ただ、戦闘が続くなど、情報が得られない場所も多く、実際はこれより「かなり多いだろう」としています。