“ICBM級”発射…北朝鮮の狙いは <ソウル中継>
北朝鮮は17日夜に引き続き、18日朝も弾道ミサイル1発を発射しました。今回はICBM(=大陸間弾道ミサイル)級で、およそ73分間飛行し、日本海に落下しました。北朝鮮の発射の狙いについて、ソウル支局から河中春樹記者が中継。
韓国政府は弾道ミサイルの発射を受け、緊急の会議を開いて対応を協議しています。
北朝鮮は17日夜、短距離弾道ミサイル1発を発射したばかりで、その発射直後に北朝鮮国防省の報道官が談話を発表していました。
アメリカ軍の原子力潜水艦が韓国・釜山に寄港したことに触れ、「アメリカと韓国が核戦争のデモンストレーションで年を越そうとしている」などと批判していて、北朝鮮への圧力を強める米韓への反発を名目に、2日連続で発射を強行した形です。
18日朝に発射されたのはICBM級とされていますが、北朝鮮によるICBMの発射は、今年7月に、兆候を探知されにくいとされる固体燃料式のICBM=「火星18」の試験発射を行って以来です。
北朝鮮は、今月下旬に朝鮮労働党の重要政策を決める「中央委員会総会」を招集します。今年の総括や来年の方針を示す北朝鮮にとって重要な会議で、総会までにICBMの技術的な完成度をさらに高めておきたい狙いもあるものとみられます。