アメリカのトランプ次期大統領が有罪評決を受けた不倫の口止め料をめぐる裁判で、トランプ氏の弁護団は2日、裁判を棄却するよう申し立てました。理由の一つとして、バイデン大統領が息子に恩赦を与えた事をあげています。

トランプ氏が有罪評決を受けた不倫の口止め料をめぐる裁判で、トランプ氏の弁護団は、2日付の裁判所宛ての書面で、裁判を棄却するよう申し立てました。

弁護団は、バイデン氏が今月1日に銃を不法に購入した罪などに問われている二男のハンター氏に恩赦を与えた際、「不当に起訴された」と主張したことを引用。その上で、トランプ氏を起訴した検察官らもバイデン氏が非難する「政治劇」に関与していたと訴えました。

裁判をめぐっては、大統領選でトランプ氏が勝利したことを受け、量刑の言い渡しが無期限に延期されています。

担当判事は、検察側に対し、トランプ氏側の棄却申し立てに反論する書面を今月9日までに提出するよう求めていて、双方の主張を検討した上で、対応を決定する見込みです。